景気の悪い話、中古車販売過去最低

8月の中古車販売台数(軽自動車除く)は、前年同月比9.1%減の27万4千台となり、7カ月連続で前年割れとなった。
8月としては、統計を始めた1978年以来、過去最低の台数に落ちこんだ。
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原因が不況だからというのがもちろん一位。
そんなもんで、みんなクルマを長く乗るようになったので相対的にタマが減ったか。
私が考える原因は買い取り屋とオークションである。
今の時代、クルマの下取りは一部車種をのぞいて得をすることはない。
それは厳密に車種、年式、程度の順番に金額が決まってしまう。
大事に乗っていたとしても、不人気車種では安く買いたたかれる。
一昔前のように「きれいに乗っているし、距離も少ないから○○万円で取りましょう」
なんて気前の良い買い取り業者もなくなった。
みんなクルマを査定した後パソコンに向かってオークションのデータから価格を割り出す。
ある意味公平なのだが味気ない。
だから安く買いたたかれることも無くなった。
2回以上査定してもらえれば買い取り価格の絶対値を知ることができる。
おかげでよほどのことが無い限り、ユーザーは得をすることがないわけだ。
中古車屋で掘り出し物を見つけることもなくなった。
中古車店はたいした専門的な知識が無くても査定ができてパソコンがあればできる。
おかげで中古車の品質は良くなり価格も妥当なのだろうがちっとも安く買った気がしない。
おかげで程度の良い中古車を買うのと新車を買うのでは初期費用は当然違うが
数年乗って下取りに出して引き算してみるとほとんど変わらない。
だったら新車の方がサービスや故障のリスクを考えれば得になる。
中古車市場が栄えることは無くなってしまった。
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