うーん、こういう地味なニュースの日記を書いても
読んでくれる人は少ないだろうなあ。
一眼レフカメラの話である。
フィルムカメラの末期まで標準レンズといえば50mmだった。
今となっては当たり前のズームレンズは、カメラのレンズとしては
設計が難しくF値が稼げないこともあってマイナーであった。
レンズが暗いというのは肉眼でピントを合わせるにはきつかった。
ところが80年代後半にAFカメラが登場して話は変わる。
多少レンズが暗くてもカメラが正確にピントを合わせてくれる。
と、同時にレンズやボディがプラスチックになり軽く明るく
作られるようになりレンズ性能も上がった。
いつの間にか標準レンズはズームレンズになった。
50mmレンズなどの単焦点レンズが減った。
初心者向けの標準ズームはF3.5〜4.0、それに対して
50mmレンズは悪くてもF1.7〜1.8である。
倍以上、2絞りは違う。
レンズにとって明るさは力なり。
表現力も明るい方が格段に良い。
ズームは確かに便利だがシャッターを押す瞬間は単焦点である。
偉そうに書いてきたが私自身メインに使っているアルファの
50mmレンズを持っていない。
なぜ50mmレンズが標準かというと35mmフィルムでの画角が
肉眼に極めて近いとのこと。
実際の画角は40mm程度だそうだがファインダーをのぞいたとき
写真にしたときは50mmが一番感覚に近いそうだ。
目で見たままをいかに表現するか、というカメラの存在意義を
突き詰めるのに50mmレンズは適している。
コンパクトデジカメや携帯で満足している多くの人にはわかるまい。
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