海堂 尊 螺鈿迷宮

pasokonryoku2008-05-08

海堂 尊の作品を片っ端から読んでいる。
私の趣味というよりは医療関係の妻が入手している。
もともとは漫画からTVドラマになった医龍をみてバチスタ
という言葉を知り、映画化されたチームバチスタを読んだのが始まり。
海堂 尊の緻密な描写の文章とはうらはらに結末は意外にあっけない。
それでもキャラクターの設定や描写が絶妙で引き込まれてしまう。
よく考えれば、どんな犯罪も事件も動機や成り行きは単純なもの。
横溝、松本などの偉大な作家が脚色しすぎなのかもしれない。
そう考えれば海堂 尊の結末はリアルなのかも。
今回もバチスタ以来のあの街の大学と病院が舞台。
白鳥まで登場していて彼のファンにはたまらないシリーズものとなっている。
今回は主人公が田口医師ではなくまったく新キャラになっている。
ちょっと新しい切り口の話になっている。