私の世代は70年代後半から80年代にかけて青春時代を過ごした。
前にもツェッペリンのブログでも書いたが
70年代前半はちょっと違うのである。
60年代のビートルズ、ストーンズ、サイモンとガーファンクルなどはるか昔。
カーペンターズがポップス入門だった。
ピンクフロイドの名作『狂気』も実は私の世代ではない。
70年代後半と言っても79年頃にちょっと大人ぶった友人が
カセットテープで聞かせてくれたのがボズ・スキャッグスだった。
ビートルズ、ツェッペリンというロックのラインではない。
どちらかと言うとモダンジャズから派生したクロスオーバーというのが
70年代中盤にメジャーになったが、その流れに近いもの。
都会的な大人のサウンドだった。
突出した作品が76年発売のシルク・ディグリーズ。
私はこのテープを聞かされたと思う。
この時にはすでにTOTOはメジャーになっていた。
友人はこのアルバムのミュージシャンにTOTOのメンバーがいたことを力説していた。
この頃はアース・ウィンド・アンド・ファイアーが全盛期、
サタデーナイトフィーバー以降の16ビート音楽が全盛だっただけに
このサウンドは新鮮だったね。
ちゃんと時系列で調べてみるとサタデーナイトフィーバーとシルク・ディグリーズは
ほぼ同時期だったというのが面白い。
自分が聞いた順番がずれていただけだ。
夏休みにホイチョイの『波の数だけ抱きしめて』を観てすっかり80年代していたが
先週ひょんなことからボズ・スキャッグスを引っ張りだして聞いてしまって
またまた80年代してしまったわけだ。
We're All Aloneを聞いてジーンと来るのはおっさんの証拠だな。
ちなみに80年代初頭の名盤といえば日本ではYMOの増殖かな。
友人とギャグの深層を語り合ったのは良い思い出だ。
ボズ・スキャッグス