センター試験に変化の兆し、慶大が来年撤退へ

先ほど、センター入試についてここで書いたばかり。
『センター入試などやめてしまえば良い。
普通に志望大学に行って試験を受ければいいではないか。
と、天の神様が訴えているようである。』
と書いたのだが、本日慶大がそうしたとのこと。
文科省、旧文部省が32年前に決めてから、
もしくは20年前にセンターと改称されて私大も参入してから
ずっと変なしがらみから抜け出せずにいた。
そもそも、推薦試験などと形や言い方を変えながら多くの生徒が
11月ぐらいに合格を決めてしまう。
そろそろ入試制度をもっとシンプルにすべきではないのか。
千葉県の公立高校も来年の入試から推薦試験というのを変えて
普通に筆記試験にするそうだ。
それでは何のために2回やるのか、という大義名分がなくなりつつある。
そしてセンター入試の大義名分もすでに無くなりつつある。
特に文科省、旧文部省のやることはひどいものがある。
新しいシステムを無理やりぶち込んでは「やっぱりダメだった」とひっこめる。
『ゆとり』なんていうのはその典型だな。
30年ちょっと前に何を思ったか高校に『理科1』という教科が登場。
1年で理科の物化生地の4領域を浅く勉強しようというもの。
後に理科総合とか理科基礎として今日まであったが現場からは不評。
本来の高等教育の専門性に逆行、必修化されたため理系の受験をするにも不利。
30年を経てようやく来年から「基礎」は残すものの4領域の選択となる。
官僚は一度決めると何十年もやり続けなければいけないらしい。
経済政策と違って教育は結果が出るのに10年20年を要するからわかりにくい。
わかりにくいことをいいことに勝手な『改革』をやってしまうのである。