那須町のスキー場付近で発生した雪崩事故の続報である。
大田原高校の校長や山岳部の顧問らが29日、県庁で事故後初めて記者会見した。
歳を取ると仕方がないのだろうが、私も同じ事を何度も言いたくなってしまう。
先日のブログと内容がかぶってしまうことを容赦されたし。
会見の内容は、こうこうこういうわけで訓練に出かけた。というものだ。
天候悪化で登山はやめたというところまでは良かったが、
その後の判断はどんなに正当化しようとも間違っていたということだ。
さらに高体連の先生が出ていた。
この先生はどうやら訓練には参加せず、宿にいたそうで。
さらに、事故が起きた直後の対応も良くなかったという。
私の勝手な印象だが、70年前の日本の軍隊のようだ。
お偉いさんは大本営で机上の空論、現場は悲惨な状況。
お偉いさんは明治時代の日清日露戦争の経験があるからと自信満々。
ところが最前線では…、、たくさんの兵士が無駄に命を落とした。
もう1つ
失った命はもう戻らない。
親族はひたすら悲しむしかない。
しかしながら、その親族のインタビューをみていると共通点。
父親も登山の趣味があったという。そして子供にもそれを教えたと。
登山は悪いことではないが、危険ということを教えるべきだった。
きけんという意識はなかったのだろうか。
さらに現場にいた生き残った人たちは、雪山の怖さを後輩に伝えていくだろう。
私たちは自分か身近な人が命を落とすか危険を経験しないと、危険がわからない。
もう1つ
3.11の大津波で教員児童80人以上が命を落とした大川小学校事故。
この責任を裁判で争っているそうだ。
子を失った親の気持ちは痛いほどわかるのだが、
千年に一度の災害を予見することはほぼ不可能。
津波から子供の命を守りたいのなら、海沿いに住むべきではない。
災害から身を守るというのは、要因を遠ざけることだ。
理由はどうであれ、命は地球より重いのである。