クルマ離れ

昨日の日産ディーラーでNISMO仕様のクルマが並んでいて
NISMOを並べられるなんてすごいですね」と言うと
「ところが、素通りされてしまうんですよ」と営業マン。
若い人はほとんど、そうでない世代でも大半が見向きもしないそうだ
スポーツタイプのクルマは客寄せにならないということだ。
この店はGTRでもジュークNISMOでも早い時期に目立つところに展示してあった。
私などは釣られて入店してしまうのだけど、多くはそうでないことを聞いた。
多くの客がセレナ、エルグランド、軽自動車。
多分、多くがエルグランドを見て「カッコイイ」と唸るのであろう。
私には背が高くて四角いクルマを「カッコイイ」という感覚はないのだけど。
でも、私も含めて鉄道や消防車などのファンは多いし「カッコイイ」と言うわけで
人それぞれということか。
1970年代後半にタウンエースの5ナンバーが発売、ファミリー層に人気になる。
そして80年代後半になると、乗用車ベースのワンボックス(当時ミニバンとは言わない)
が、発売されて一つのジャンルを形成する。
バブル期のビッグエスティマ、デリカ、90年代のFFエスティマやオデッセイやノアで
ファミリーカーの定義がミニバンになってしまい爆発的に売れる。
その頃のお子様が、おとなになって「ミニバンカッコイイ」と言うのである。
つまり、家庭用バスをカッコイイという感覚になったのは1980年以降の生まれの年代か。
それを、一概に悪いとは言わないが日本の自動車産業の進展にはマイナスだろうね。
いかに箱が大きくていろいろくっついているかがポイントで
クルマ本来の性能はあまり重視されないから。
それでも、たまに新しいミニバンに乗るとあまりにもハンドリングが良くてびっくりする。
もう一つ
リーフの説明の最後に「オプションにカーナビはつけたほうがいいです」と営業マン。
充電ステーションの位置が自動更新で表示する機能がついているという。
確かにリーフのオーナーにとっては生命線である。
ああそうですか、と終わりにすればよかったのに私の悪い癖、余計な一言。
「今時、スマホで調べられるでしょう、多分日産からもアプリが出ているかと」
私はナビ付きのクルマを購入したことがないのである。
(CDナビの時代から愛用はしている)
新車にオプションで高価なカーナビをつけるという時代もそろそろ終焉か。