老朽化高速道路を改修

あまりにも間抜けなニュースで大事なことなのにすぐにヘッドラインから消えてしまった。
老朽化高速道、改修に5・4兆必要…100年で
だそうである。
試算のやり方よりも『100年』とはずいぶんバカにした話ではないか。
一昔前に山奥に高速道路を無理やり作ろうとしたとき
わけのわからない利用予測を算出したのによく似ている。
山奥に30万人の都市ができるかのような予測、それを認可した政府。
良いコンビであった。
おかげで、日本の失われた10年はどんどん延長してしまった。
さて、今回の予測のほうがはるかに現実的、少なくとも急がなければならない場所も多い。
本来100年ではなくて今すぐ、なのである。
家のリフォームをやるとわかるが、改修と新築はそれほどコストが変わらない。
リフォームが安いのは土地を買う分がいらないだけだ。
新たに高速道路を作るよりは土地を買収しない分は安くできる。
とりあえず築30年を超えた道路から始めるそうだ。
後で、高いだの無駄だの言われないように100年分の金額にしたのだろうけど。
先日の中央道のようにこの事業は命に係わる。
パチンコ屋にかよっている生活保護受給者の費用を削ってでもなんとかすべき問題だ。
アホな評論家が『高速の改修は受益者負担だ』などとうそぶいていたが
もともと高速道路建設は国家事業で進められたもので
今さら民営化したからとほっぽり出すのは筋が通らない。
私たちもそれほどバカではないので『いつか無料化』などとは夢にも思っていない。
人が死んでからでは遅い。