天文現象というのは人間の時間感覚からするととてつもなく長い。
地球ができてから47億年だが文明が生まれたのは5千年前。
47億年を1年に例えると人類の歴史など最後の数秒である。
中高の教科書によく引用される。
天文現象で数十年というのは頻繁な方なのである。
土星の一年(公転周期)は約30年、天王星で84年、海王星で165年。
他の惑星の1年よりも起こるのである。
人間は数十年しか生きられないから、当然一生の間に一回ということは多くなるわけで。
さて本題。
天文ファンにとって『食』というのは貴重である。
広い空の中でちょうど重なる。
特に惑星がその姿をあらわにするという意味では今回の金星の日面通過はいいよね。
ただし、天文ファンにとっての話。
どうも金環食でマスコミが大いに騒いだこともあり、金星の日面通過を騒いでいるようだが
どうも売れ残った日食グラスをはけるための意味合いが強い。
日食グラスで太陽を見たらわかると思うが太陽は意外に小さいのである。
目で見た大きさを視直径という。
金星は太陽の200分の1程度の大きさ。
太陽よりも近いので視直径は大きくなるがそれでも太陽の数十分の1の大きさである。
日食グラスで本当に確認できるのかビミョーである。
よーく見ればわかるかなあ。
個人的には楽しみである。