生物学にしても物理学にしても最終的にはたくさんの実験データをまとめて
一定の法則を割り出してきたのである。
データにないものは公式にできない。
地震科学がなかなか進まないのも(もともとが20世紀後半の学問)データが少なすぎる。
世界で突発的に起きる地震を手がかりに考えるしかない。
世の中に地震計が設置されてから100年も経っていない。
大地震が70年から200年周期ということを考えればほとんどデータなどないのだ。
あっても1つとか2つ、それを平均したところでなんの法則も見いだせない。
今回の南海トラフのニュースにしても3.11をうけてのやっつけ仕事。
M9の地震なんてめったに起こるわけ無いと思っていたら3.11で起きてしまった。
データがないのに東南海地震をM9に想定するから無理やりさらにトラフを2つ追加。
全部の断層が破壊するという設定にしてコンピュータに入力して割り出した被害想定だね。
34mはさすがに大げさだと思うが今のご時世、このくらいのことを発表しないと…。
その上、震源に近い地域では地震発生から数分で津波が来るという。
災害に対する備えは大切なことだが大げさすぎると隕石が落ちてくる心配までしなければなるまい。
今の科学では確率しか出せない。
ついでに震度6強と震度7の備えの違いも教えてほしいものだ。
いつどこで、というのはあと数世紀の時間が必要だろう。