使わないのに電気を食うACアダプタ

嫁さんの職場で蛍光灯を間引きしているそうだ。
間引きしていても電気を使っているとの話が出たそうだ。
その場に知識のある人はいなくて話は宿題となり、その宿題を私に聞いてきた。
さて、その発案者なのだが多少は電気に詳しいと見た。
電球は抵抗の大きいフィラメントに電気を流すと発熱して光を発する。
蛍光灯は理科の授業でやったクルックス管の応用。
電圧をあげると電子はマイナス極から飛び出す。
気圧を下げると飛び出しやすくなる。
電子が蛍光塗料にぶつかると発光する。
それを利用したのが蛍光灯でありブラウン管だ。
したがって蛍光灯はその一つ一つに電圧を上げるトランスを持つ。
トランスというのは変圧器のこと。
実は身近な変圧器にACアダプタがある。
コンセントにつける黒い箱状のもの。
たいていは家庭用100Vの交流電流を3Vから18V程度の直流に変換する機械だ。
これをコンセントに挿しっぱなしの人が多いわけだが触ってみて気づいただろうか。
ちょっと暖かいのである。
電気で発熱することをジュール熱と呼ばれる。
というわけで、トランスとはコイルの複合体なのだがコイル自体はスイッチがないので
コンセントにつないだ時点で通電して発熱する。
これを調べてみるとこのサイトで確認できる。
『省エネ無駄電力編 』
http://www.yasuienv.net/WastePower.htm
というわけで、4mAから40mAまで色いろある。
基本的にパソコン用の大きな箱のものは電気を余計に食うようである。
つまり携帯用の充電器で0.4W、パソコン用の充電器で4Wということになる。
1日つけておくと100Wh、30W型蛍光灯を3時間つけっぱなしに等しい。
というわけで、蛍光灯の蛍光管を外した状態で通電すると1Wぐらいの単位で電気を消費する。
大きな企業になるとそこそこの本数になるので数百Wの無駄になる。
基本的に微々たるものだが。
ちなみにほとんどの電気製品はトランスによって変圧している。
主電源のよりトランスが前側にある回路は無駄に電気を食うことになる。
ノートパソコンのトランスは黒い箱が前側にあるからアウト。
デスクトップパソコンも常に電源管理やLANなどのため電流を管理していることが多いので
基本的に待機電力を食っているようである。
我が家はほとんどの充電器をスイッチ付きタップに接続して必要以上に通電しないようにしている。