五能線でのチョコレート

hiros2851
チョコレートと言ってもバレンタインの話ではない。
先日の東北旅行でリゾートしらかみに乗車。
全席指定の快速列車である。
最近はハイブリッド車両が新幹線開通に合わせて走りだしたらしい。
私たちが乗ったのは普通のリゾートしらかみであった。
見てくれはかっこよろしいが中身はキハ47だそうである。
今回は半個室のボックス席。
なんとシートを伸ばすとお座敷になるという優れものだ。
私が乗ったときお座敷になっていた。
普通に座りたかったのでたたもうと思ったがよくわからん、同席になった青年にやり方を聞いた。
その青年は弘前で降りると入れ替わりに5歳前後の女の子をつれた家族連れが入ってきた。
彼らは早速、お弁当を広げて食べ始める。
女の子はおとなしい子だがポロポロとごはんをこぼしていた。
母親はその都度丁寧に拾ったり拭いたりしている。
そうしているうちに母親から女の子に小さなビニール袋を渡すとそれを私に差し出した。
私に何かくれるらしい。
中身はチョコとキャンディが一個ずつ入っていた。
『ありがとう』とありがたく受け取る。
多分、あらかじめ何個か用意してあって、同席した客に挨拶がわりに渡しているのだろう。
こういうちょっとした気配りで、子供の迷惑は帳消しになる。
(この女の子は迷惑という程でもないが)
旅なれた夫婦であった。
子連れで旅するときはこのくらいの心づかいが欲しいものである。