映画スラムドッグ・ミリオネア

アカデミー賞を何部門もとったそうである。
題名から考えてTVの裏側の話かと思っていたが違った。
TV番組は実は伏線でカラムで育っていく子供を使って
インドの現状を映し出している。
さらに、バイオレンスや純愛でまとめる、さらにラストは
インド映画特有のダンスと、インド映画としてまとめられている。
ちょっと盛りだくさんな気もするがそれぞれのクオリティは高く
決してがっかりしたりうんざりしたりしない。
脚本がよくできている証拠だろう。
主人公の悲惨な過去がクイズとつながっていくところは思わず膝を叩いた。
個人的には好きなタイプの映画ではないが、映画としてはやはり
5点満点の評価でよかろう。
最近では日本映画で「闇の子供たち」がちょっと近い切り口だ。
スラムドッグ・ミリオネアのようにもう少しひねるとよくなったかもしれない。
日本人は真面目すぎて重い題材は正面から描こうとしてしまう。
それはそれで問題提示としては良いのだが、エンターテイメントとしての
映画として考えるとスラムドッグ・ミリオネアの良さがわかる。