八ツ場、川辺ダム建設中止のわからないこと

10年ぐらい前にどこかの人気知事が脱ダム宣言して話題になった。
それでもその他の地域では工事が進められた。
ところでいくつか疑問点がある。
八ツ場ダムで顕著になった保障問題。
彼らは何を求めているのだろうか。
1.住む家
川辺川のデータでは水没地域の住民の99%は移転している。
丘の中腹に真新しい立派な家が並んでいる。
新築したばかりで移転を突きつけられれば保証しろとも言いたくなる。
ところがかなり多くの場合が築数十年の古い家がほとんどのようだった。
彼らが土地まで全て自費で移転したのなら文句の一つも言いたくなるはず。
国からいくら支出されているのか公開すべき。
普通に仕事をしている社会人がマイホームを建てるのに大変な努力を強いられる。
私たちは一銭も国からもらえない。
2.移転していない人
もともと自分の土地に住んでいて、中止になれば住み続けられる。
それの何が不満なのか。是非知りたい。
3.ダム推進を叫ぶ理由
もともとダムは地元の住民には恩恵はない。
下流の地域の治水や発電などに使われる。
ところが今やその効果もはっきりしない状況。
つまり、地元の推進派は何が目的でダムを必要だと叫ぶのか。
すでに立派な道路も移転のための住宅地もできているではないか。
さらに何を望んでいるのか??
4.もともとダム反対だったのに
50年前は行政も住民も建設反対だったそうだ。
50年前に反対した人はこの世にはだいぶ少なくなっているだろう。
さて、その50年前の反対派とその次の世代がダム建設推進派になったいきさつは何か。
地域振興などときれいな熟語を使っているが、そんなことで大人の心は簡単に動かない。
当時の建設省と議員たちと工事業者から何かを掴まされたか、もしくはその約束をしたのか。
その辺の流れを是非知りたい。