本日1日がかりで大腸検査である。
もともと決まっていた検査であったが最近腹の調子が悪く心配だった。
受診経験者はわかる話。
2日前から下剤を飲み始める。
前日までは食事OK。ただし消化の悪い物や乳製品はダメらしい。
夕べの液体の下剤が効いて朝は腹がゴロゴロして目が覚める。
朝は下剤1リットル。
ちょっと甘ったるい液体をごくごく飲む。
30分ほど経つといよいよ便意をもよおし、1時間ぐらいトイレでうなることになる。
11時に病院に行き手続きの後、またまた液体の下剤(腸の洗浄剤)1リットルを飲む。
本日は私以外の患者は60歳以上のオバハン数人。
私が1リットルの液体を飲むのに苦労しているのに、細いオバハンはあっという間に飲み干す。
すばらしい飲みっぷりだ。
20分もすると便意が来る。
すでに腹は空っぽなので透明な黄色い液体がおしっこのように出る。
黄色いのは胆液などの消化液の色だろう。
トイレに出たり入ったり1時間半、13時から検査が始まる。
私は13時30分からと宣告される。
おしりに穴のあいたズボンをはいて検査台に横になる。
肛門に麻酔剤を塗られて、いよいよファイバーがつっこまれる。
この検査は患者もモニターを見ることが可能で説明をその場で聞くことができる。
「機材が変わりましたよね」と聞くと
「よくわかりましたね」と先生。
「モニターがソニーからオリンパスに変わってますから」という。
「ああ、そうだね、ファイバーも少しよくなったよ」
その間もカメラはどんどん奥に。
大腸は3部分、上行結腸、横行結腸、下行結腸に分けられる。
ちなみに下行結腸の下はS字結腸、直腸になる。この部分は直腸と分類されるようだ。
その角を曲がるとき腸が押されて結構ぐっとくる。
その上視界を確保するためエアを入れるので腹が張って苦しくなる。
大腸の終点に達すると小腸も見ましょうと唇のような入り口からカメラは進む。
確かに理科の教科書に書いてあるように、絨毛におおわれたフワフワした世界だ。
また大腸に戻り「このカメラは頭を回転できます」とぐいぐい動かすと
ファイバーの黒い管が見える方向の映像に変わった。
ヒダが大きい部分は裏側もこうして見るそうだ。
30分程度で「異常なし」の一言で終了した。
腹は1時間程度、注入したエアが抜けるまでかなり痛かった。
もう少し負担が少ないといいのだけど。
どちらにしろこの苦労とお金で健康を買っているわけだ。
先ほどようやく本日最初の食事、食パン1枚を食べた。