企業の「Vista飛ばし」が鮮明に

調査機関によると企業のVista導入は50%にいかないそうだ。
また、XP利用の企業のうちVista導入予定は極めて少ない。
そして企業のクライアントでのVista利用率は30%程度という。
早い話がVistaを使っている人はかなりの少数派であるということ。
これは一般の人の感覚とは異なる。
なぜなら2007年1月にVista発売と同時に家電店におけるVista率は100%。
(もちろん売れ残りは違うが)
この日以降は一般の人はVistaしか購入できない。
ところが企業はそういうわけにはいかない。
導入したソフトの互換性や端末の価格(VistaはCPUもRAMも良く食う)が障害になる。
というわけで08年前期までXPhome、それ以降はXPproが企業用としては売られてきた。
ただし、基本はVistaでダウングレードとしてXPを選択するため
基本的には二つのOSを買わされる形になっている。
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MSからWindows7が(W7と表記する)去年末からベータ版が出てきた。
知人に尋ねられると「今年の夏には」と知ったかぶって話していたが
どうも本格的な発売は2010年らしい。
知人の皆さんごめんなさい。
というわけで、相当頭が悪いかKYな人以外はVista導入は考えないだろう。
あと一年である。
XP自体もたいへん安定したOSであること。
SP3に一時不安定なことがあったぐらいで企業アンケートでも
XPへの不満も1%とたいへん評価が高い。
私個人としては(実は大多数のXPユーザーが)変にWindows をころころ替えるのでなく
評判の良いXPを熟成させて欲しいと考えている。
ヘビーユーザーや企業はOSにそれほどの多機能は求めていないのである。
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W7が出荷されればさすがにXPは廃盤になるだろうけど
アキバやオークションでは需要がある限り当分販売されるだろう。
また、W7が出たところをすぐに購入というのもいかがなものか。
1年前後様子を見てSP1がでるころが導入の目安となるだろう。
一般の人はどうするべきか。
☆まず、会社にお勤めの人は会社のシステム係、備品担当の人に相談する。
企業用ではまだXPパソコンは購入可能。
☆次はPCDepotの様なPC専門店に行って相談する。
電器屋ではほとんどがダメなので気をつける。
☆新聞でPCの通販の広告を見つけて直接電話してきいてみる。
DELLやHPでXPパソコンの購入が可能な場合がある。
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すでにVistaパソコンを所有の方でも私のこの記事は有用だ。
CPUがシングルコア、RAMが1G以下(1Gも入る)といった
07年〜08年前期のVistaパソコンは原則的にXPがよい。
07年製ならCore 2 DuoでRAM2GでもXPを勧める。
上記の方法でXPのシステムCDを入手してインストールしてみる。
(もちろんVistaに不満があればの話)
(OSのインストールする前にデータのバックアップは万全に、、
また、何があっても個人の責任であることを忘れずに)
そしてあと2年、PCが壊れるまでガマンして使って
ようやくW7のお世話になっても遅くはない。