88年の雑誌記事より。
先日はこの先代のジェミニについても触れた。
今となってはいすゞの乗用車など消えモノになったが実はいい味出していた。
その一つが117に代表されるデザイン。
ピアッツァにしてもジェミニにしてもよくできたデザインである。
さらに諸元を見るとDOHCターボとある。
手頃な大きさのボディとエンジン、手頃なパワーにちょっといいデザイン。
そして、この頃になるとイルムシャーやロータスなどのチューニング。
売れないわけがない。
ところがである。
山崎豊子の『不毛地帯』でも取り上げられるのだが経営がダメだった。
全部、戦後のトラック販売感覚なのだ。
技術者がこれだけのものを作っても…である。
この頃は迫力ある(?)TVCMがガンガン流れて話題にはなったけど。
いま見ても、一世代前のワーゲンのようにカチッとしたデザインで好感。
友人がこれを購入して、さそわれて山へドライブに行った。
このB型の友人は峠でブレーキから煙が出るまで飛ばした。
それほどスポーツという感じではなく、あくまでもスポーティなセダンであった。
もう少し、スポーツ側に振っていれば、と思うのだけど。
