カルロス・ゴーンが三菱自動車の会長に就任というニュース。
三菱のスキャンダル、日産の経営統合、とわかりやすいニュースではある。
ここでポイントとなるのが、カルロス・ゴーンである。
日産にしても三菱にしても、他に人材がいないということだ。
彼を超える人材はいないという明確な答えだな。
日産はセレナなどの売れ筋を確保しながら、ZやGTRを開発生産している。
こういうバランス感覚もカルロス・ゴーンならでは。
目先の利益にしか興味がない日本の経営者には届かない領域なのか。
もう一つ
80年代、大学4年の私は企業訪問。
当時、田町の日産本社を訪問した。
対応してくれた人事担当に面接されたとき
「カーオーディオなどの付加価値だけでは日産は頭打ちになる」
と言った21歳の若者の私に
「あなたに何がわかるのか」ときつく言われた。
当時はセドグロなどハイソカーがブーム。
その後シーマ現象まであって日産は明るい未来しか考えていなかった。
バブル崩壊、カルロス・ゴーンが来るまでの日産を誰が想像したことか。
私には先見の明はあったのだけど、それを表現伝える能力がなかった。
もう一つ
三菱や日産の経営陣に本当のクルマ好きがいないということだ。
カルロス・ゴーンは優秀な経営者と同時にクルマ好きなんだな。
自分の会社のクルマに思い入れがないから三菱のような事件が起きるわけで。
今のホンダも本田宗一郎が死んでから
F1から撤退とか復活とか迷走している。
ホンダでさえ本当のクルマ好きの経営陣がいないということだ。
過去10年日本車の世界的な人気を見てもプリウスぐらいしかない。
ガンバレ日本車、日本人。