ハイレゾって何??

先日の新聞にそんな記事を見た。
私はオーディオに興味があるので以前から雑誌の記事を読んでいる。
ところが、今ひとつしっくりこないのである。
ハイレゾはCDDAよりもサンプリング周波数が高くデータ量が多いから高音質。
という定義なんだけど。
疑問1  何をもって高音質とするか、入り口
本当にデータ量が大きいと高音質だろうか。
試しに手元にあるスマホやデジカメで窓の外の景色でも撮影してみると良い。
最初はデフォルトの設定で、次にファイルの大きさを大きくして撮影してみる。
ドット数で設定できるものもあればSMLで設定するものもある。
早速、画面でチェック。
大抵の場合、ほとんど差はない。
もしも、プリンタにつなげてA4サイズに引き伸ばせばディテールで違いがわかるかも。
ところが大抵の場合、ほとんど差がないのはレンズが同じだからだ。
いくら高精細にしてもレンズが付属のプラスチック製ではたかが知れている。
これがデジタルの不思議。
いくらデジタル側を進化させても、私達の目はアナログの光を見ているわけで。
同じことが、ハイレゾにも言える。
つまりどんな録音の音楽をハイレゾで聞くか。
よく70年代の音源の音楽がハイレゾとして売られている。
もしもである。
その音源、当時は磁気テープである。
その性能がCDのダイナミックレンジを下回っていれば、CDをハイレゾ化しても恩恵はない。
疑問2  どれが高性能なのか
ものすごく高音質のCDを安いカーステで聞いたとしていい音と思うか。
聞き比べれば違いがわかるかもしれないが。
つまり、高音質は耳に届くまで高音質でなければならない。
私達の耳はデジタル信号を感じることは出来ない。
だからハイレゾ音源を何処かでアナログ信号に変換させる必要がある。
この部分をDAコンバータというのだが、当然、音質はここの性能に依存する。
安いステレオや携帯プレーヤは、カリカリしていたり、ドンシャリだったり。
DAコンバータにお金をかけなければ、その後アンプで増幅すれば
悪い音が大きくなるだけである。
アナログ信号はシビアで、あとである回路を通すと良くなるというものではない。
なんだか、今の流れだとハイレゾだからCDより高音質というだけ。
CDより高音質だというが、CDの音質をどこまで知っているのか。
疑問は深まるのである。