三輪オートバイ事故で夫婦死亡

三輪オートバイとはオートバイと何が違うのか。
通称トライクと呼ばれているのだけど認知度は極めて低い。
結局、パッと見や運転方法などはオートバイに近いので
三輪オートバイと表記するのはしかたがないことか。
二輪より三輪の方が安定感が良いように思われる。
が、そうでもない。
確かに停止している時は三輪の方が圧倒的に安定している。
足をつく必要がないしね。
ところがである。
走りだしてみると状況は一変。
曲がりにくいのである。
一部のピザ配達のようなスイングする構造があるといいのだが、
今度は低速での安定感がなくなるし、構造も複雑になる。
二輪のようにコーナーで倒せない。
これは、ちょっとスピードを出せばかなり怖い。
初期のこち亀で昔の三輪トラックのネタがあっておおいに笑わせてもらったが
三輪トラックがなぜ消える運命になったか逆によくわかる。
そう考えると、ハイパワーなトライクは時代に逆行する乗り物なのかもしれない。
もう一つ
被害者の年齢である。
60代前半、若くもないし年寄りとも言い難い。
定年を機に何かに挑戦してみようという世代である。
この年代のライダーが急増しているとよく聞く。
昔は俺もナナハン乗っていたんだ、と何十年ぶりにバイクに乗る人も多いらしい。
残念ながら、やめたほうがいい。
新しいことへの挑戦、特に身体を使うことは50を過ぎたら控えるべきか。
昔は…と口癖のようにいう人がいるがやめてしまったのなら言う資格はない。
何十年もブランクが有るのなら初心者と同じなのである。
運転できると乗りこなすは意味が違うのである。
特にバイクは人を選ぶ。
事故も怪我もナシで乗る人もいれば、そうでない人もいる。
もし、バイクに乗りたいのであれば原付きでもいいから乗り続けることが大切なことである。
身体を使うことでやめちまったことは、後になってもやめちまったままなのだ。
まして、三輪オートバイのような新しい乗り物に60過ぎてから乗ろうとするのは
たとえ事故を起こさなくても勧められることではない。