焼きハマグリが食べたい

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さて、金沢市内に戻り嫁さんのお付き合いをしなければならない。
飛行機と鉄道撮影だけでは離婚されてしまう。
というわけで、金沢市の台所、金沢駅から金沢城公園へむかう途中にある近江町市場。
ここのパーキングがすごい。
廃墟のような建物の中が自走式の立体駐車場になっている。
私はレンタカーのコンパクトだがそれでも狭く感じる。
前を走っていた5ナンバーのワゴンは曲がりきれないところもあった。
(単に下手ともいえるが)
エレベーターも昭和30年代の香りがする。
商店街に入ると適当な人出と熱気がある。
日曜の割りにはそれほどでもない。
それでも昼の時間帯は適度に賑わっていた。
まず、食料品のおみやげ。とは言っても自分で食べるぶんだが。
わさびのり、ホタルイカの醤油漬け、スタンダードないかの塩辛。
このおばさんが全部試食させてくれた。
テレビのバラエティで何度も出たそうだ。
きっとひな壇芸人たちが「スゲー美味しい」の大げさにリアクションしたに違いない。
ただし、本当に美味しい。
ケチな私が3つも購入したのだからね。
そとて千里浜からずっと食べたかった焼きハマグリを屋台で食べることにした。
面白かったのが、隣の席の中年夫婦が同じ物を食べていたのだが
店のおばちゃんが「醤油をそんなにかけちゃだめだよ。ちゃんと焼くときにタレで味付けしているからね。」
と諭している。
もともと焼きハマグリは貝と塩味を楽しむもので味付け自体しなくても美味しいものだ。
焼くときに数滴醤油を垂らせば貝殻で熱せられて香ばしい香りが食欲をそそる。
おばちゃんの言い分はもっともである。
となりの夫婦はそのあとさらに追加注文していた。
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