2012年の日本カー・オブ・ザ・イヤー、マツダ「CX-5」

2012年の日本カー・オブ・ザ・イヤーマツダ「CX-5」だそうだ。
マツダ渾身のスカイアクティブである。
レーシングカーのような緻密な技術の積み重ねによって生まれたとある。
そしてこの技術がすごいのが乗ってみて普通ということなのである。
つまり、最新技術や低燃費のために我慢したり違和感を感じることはない。
90年前後に新世代の燃費の優れたエンジンのクルマに乗った時
あのゴロゴロいうエンジンのフィーリングの悪さにがっかりした。
そして、燃費対策としてCVTがコンパクトカーに搭載された時も
あのギクシャク、ザラザラしたCVTにがっかり。
そういう欠点を1つずつ潰していったマツダはエライ。
ところがである。
あまりにも自然すぎて試乗しても特にどこが良かったと言えるところが無いんだよね。
これまでのエンジンの技術の集大成だからそういうものなんだろうけど。
VWの1.4のエンジンやフィアット500みたいに『おお〜』というのが少ないのが残念。
さらに、
CX5がいい車かどうかの前にあんなでかい車を買える環境は多くの人にない。
SUVの需要があるのはヨーロッパや一部のアジア。
最近はアメリカでも鈍っているという。
日本的では無いクルマにカーオブザイヤーというのもちょっとしっくりこない。
やはり、デミオアクセラあたりでトヨタのHVやホンダフィットを叩くぐらいの
燃費スペシャル、もしくはスポーツが出てこそスカイアクティブの真価が問われる。
もう一つ。
たぶんCX5というのにはクリーンディーゼルの存在があるからだろう。
逆にこの技術、販売にこぎつけたという方が高く評価されたのかもしれない。
2Lちょっとのエンジンならアクセラのボンネットに何とか入るか。