法相の発言のウソとホント

最初のニュースをさかのぼってみた。
『法相とはいいですね。二つ覚えておけばいいんですから。
「個別の事案についてはお答えを差し控えます」と。これはいい文句ですよ。
分からなかったらこれを言う。これで、だいぶ切り抜けて参りましたけど、
実際の問題なんですよ。しゃべれない。
「法と証拠に基づいて、適切にやっております」。この二つなんですよ。』

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発言自体はおバカなことですくいようがない。
ところでこの発言の内容は何か間違っているのだろうか。
自民党政権から脈々と受け継がれてきたある意味常識である。
本当のことを言ってはいけない、辞任に追い込まれるということ。
つまり、国会議事堂の住人はウソを言っていればいいことになる。
たしかに国会での野党が与党の上げ足取りの押し問答以外の話は
大抵が定型句かウソかどちらかである。
お役人様がマスコミの前で何か発言するときはほとんど嘘だ。
特に予算やお金が絡む話は全て定型句か嘘である。
本当のことを言ったら命取り。仕事がなくなり路頭に迷う。
天下り法人の大半が実態のないウソの集団である。
なくても税金をすって生きている人たち以外は誰も困らない。
別にこんな話は日本に限ったことでもないのであろう。
アメリカ人も歯の浮くようなセリフを抜け抜けというし。
そう考えると社会の人たちはひたすら本性や本音を隠してウソで塗り固めた
生活をしているのだよなあ。
家族以外の人に本当のことを言っちゃダメだってこと。
えっ、嫁さんにもウソをついていることがあるって…?!