日本車割高、中国で苦戦

今日の読売新聞のネタ。朝の情報番組でも取り上げられた。
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日本車の魅力の乏しさを指摘する声もある。
企業ブランド戦略の調査会社「日本ブランド戦略研究所」の昨年の中国市場での車名別ブランド力調査では、
日本車はマツダのセダン「マツダ6(日本名・アテンザ)」の10位が最高で、1位から9位までをドイツ車が独占した。
「日本車は高品質だが高級感や運転の楽しさがなく、『平凡な車』と受け止められている」
GMは合弁により売れ筋の3万〜5万元の小型車を投入しているが、日産マーチは約8万元(約100万円)で割高感が強い。」
「性能にこだわり、価格が高く、伸びるべきところで苦戦している」
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まあ、日本人の車好きが誰でも考えていることである。
高品質を高く売ることをよしとしてきた成金趣味が外国では一部の国(北米)以外では受け入れられていないのだ。
品質が高いというが、記事の3行目にもあるように日本のコンパクトとゴルフ、ポロと同じ土俵に乗せてみれば結果はすぐわかる。
ドイツ車、とくにVWのコンパクトはものすごく品質が良いのである。
この品質というのは成金趣味の話ではない。
運転したときのシャーシやエンジンやサスの質が高いのである。
日本の開発者はコンパクトカーは、アクセルとブレーキを踏み間違えるようなジジババを対象としている。
どうせ、クルマの良し悪しなどわからないだろ、というスタンスだ。
クルマがわかる人はもっと大きいクルマに乗るだろう。という考え方。
もちろんこれが多くのユーザーの考え方の総意でもある。
VWの販売店に行ったとき営業マンがなげく。
「客はコンパクトで良いと言うのだが、値段を聞くと『小さいのにそんなに高いの?!』といわれる」
大きくて見栄えのよいクルマが良いクルマなのだ。
日本人は昭和30年代40年代のアメリカ志向をずっと引きずっている。
そんな目先のみみっちい考え方で大国中国に本当に勝てるのだろうか。