いまさらのリニア新幹線のネタ

先日リニア新幹線のルートや駅が発表になった。
アタリマエのことだが、地元は歓迎、経済効果を電卓でたたいている。
確かに大きな道路や鉄道が通れば、駅ができればそれなりに流通は増えるだろうが
本当に地元の人が思い描く反映があるのだろうか。
九州を旅行した時に八代から南側の新幹線の駅を見学した。
2011年まで終着だった新八代にしても駅前にビジネスホテルと道の駅があるのみ。
周辺の区画整理は進んでいるがほとんど空き地。いずれ埋まっていくのか。
新水俣駅はちょっとした山間部にあり国道に面しているだけが救い。
ここで乗り降りする人は地域の基幹産業のチッソ水俣工場のサラリーマンが主体か。
東日本の八戸もしばらく終着駅として栄える予定だった。
駅前には箱物も見られるがワンブロック先は昭和の町並みが。
もともと八戸駅東北本線の主要駅だったわけで。
それでもそれほど栄えなかったのに新幹線でというのは絵に描いた餅。
新幹線の駅で一番の成功例は新横浜。
1964年開業から20年近くは寂れた駅だった。
ところが横浜の街の膨張によって新横浜が飲み込まれた。
近くに巨大なスポーツ施設ができたり住宅地が広がる。
ついに全ての列車の新横浜停車を勝ち取る。
これは、大都市に隣接したという立地が幸いしている。
と、長々と書いてきたが、リニア新幹線の途中駅を見ると。
注目は相模原。都市化が進んでいるし第二の新横浜になりうるか。
残りの計画駅は…。
当分は1時間に1本停車するか2時間に一本になるだろう。
もともと、不便だった土地柄ゆえ、自動車が発達しているのに
ひと駅3000円もするリニア新幹線に乗る人がいかほどいるか。
自分たちが使いもしないのに、使う人を当て込んで金儲けしようとは考えが甘い。
かと言って、それじゃあ駅はいらない、と地元の政治家も商店会も言えないのが辛いところ。
赤字覚悟で駅建設を負担して区画整理して商業施設や観光施設を無理に作るしかない。