久しぶりにトヨタ店に行って試乗した。
最近は店舗内にある携帯ショップのピピットの方が用事が多かった。
試乗したのは去年暮れ発売の(とは言ってもまだ数週間)HVのSAIである。
プリウスをでっかくしたやつである。
基本的には先行発売されたレクサスと同じものだ。
セダンボデイだが背が高くてずんぐりしている。
このデザインは最近のトレンドではあるが格好のいいものではない。
個人的にはこのクラスのセダンとしてはアウディがベストだと思っている。
日本人は車内が広いのを猛烈にありがたがる。
車内は最近のトヨタのトレンドでセンターのアームレスト部分がやたらでっかい。
スタートボタンを押すと静かにシステムが起動する。
タイヤはずいぶん薄っぺらいのがついている。
多分18インチ45タイヤだ。
その割に乗り心地はマイルド、ステアリングの反応も自然でよい。
すこしスピードをあげてコーナーに飛び込む。
タイヤのグリップに助けられる形で多少ロールしながら曲がっていく。
ただしサスペンションは限界が早くきてラインに対してフラつく。
この辺は大人しいファミリーカーである。
このクルマでここまで攻める人もいないだろうけど。
その割に2.4Lのエンジンはモーターアシストを受けて元気よく回る。
パワフル感は全然ないのだがスピードメーターの針の動きは速い。
100km/hまでそれ程時間がかからない。
もっと驚いたのが静かさである。着座点の高さと静かさでスピード感がない。
メーターをしっかり見ていないとオーバースピードになる。
ブレーキはトヨタHV独特の感触。カチッとした踏みしろで個人的には好きだ。
車内の燃費モニタはガンガン回したこともあって10km/Lというデータだった。
400万円前後の高級車である。が、それ以上でも以下でもない。
いかにもトヨタのクルマである。
http://toyota.jp/sai/
