youtubeの音質も良くなっている。聞いた感じはアマゾンミュージックと大差はない。アマゾンの方が音源がしっかりしているのと転送に余裕を持たせているのか音に締まりがある。おすすめを見ているとこちらの好みに合わせるのか検索したことはないがMJがよく出てくる。せっかくだからとスリラーをきっちり聞いてみた。
最近はよほどのことがない限り古い曲もリマスターしている感じ。特に動画MVでも音質が向上している。VHSの時代のMVの出来は良くなかったけどね。(本当は高品質だったけど民間に再生できる機材は限られていた)音質よりも画質の向上に驚いた。そもそもなんだけど70年代後半からのブラックミュージックの音質に対する執念がよかった。先陣はEWF。マスターテープに2インチ76cm/s16chを使って当時としてはとんでもない音質を作っていた。クラシックではカラヤンが同時代かな。もともとはジャズ・ミュージシャン、後にMJのプロデューサーのクインシー・ジョーンズが切れのあるサウンドを受け継いで、今にも通用する音源を作っていた。
最近の日本ではYOASOBIや米津玄師などがいい録音をしている。ロックバンドはなぜかちょっと引いた感じ。理由を推測した。ハイレゾ再生するのにお金がかかる。スピーカーから1m以内で聞くようなコンパクトオーディオは量販店でも見かけるが10万円位する。ところがある程度の部屋で音に溺れたいとなるとスピーカーにしても2本で20万は出さないとハイレゾの音域や広がりを再生できない。ハイレゾ対応だけでなくハイレゾを忠実にアナログ変換できるDACやメインアンプもそれなりだ。若い人たちには(おっさんにも)負担が大きすぎる、さらに今どき都会にそんな部屋がない。だから売れているのが高性能イヤホン。でかいアンプやスピーカーが無くてもハイレゾを楽しむことができる。最近の録音はなんだかイヤホン前提の音作りがされているような気がしてならない。そもそもイヤホンにそこまでのダイナミックレジや動的特性ができるのか、という基本的な問題に立ち戻る。