年の8月9月の令和の米騒動。
私は知ったかぶって高いままでは米離れが進んで売れなくなり倉庫に貯め込んでいた悪徳業者は大損する。と予測したが悪徳業者がいること以外はすべてはずれた。
すみません。
さてYahooニュースを見てみよう。
90年代の価格で資料として残されているのは「複数原料米(ブレンド米)」の5キロ。調べてみると、確かにコメ農家の男性が指摘した通り、1989年から1991年までは5キロ4900円台で販売されていたことが分かる。今の感覚ではかなり高額な金額だ。
「『平成の米騒動』は1993年の梅雨が長期化し、夏になると日照不足と長雨の悪影響でコメの収穫が不安視されたのが端緒でした。当時、コメの需要は1000万トンでしたが、収穫されたのは783万トン。23万トンの備蓄米を放出しても“焼け石に水”でした。小売物価統計調査を見ると、翌年の94年は5キロの複数原料米が6161円と文字通りの高騰を示したのです」
だが幸か不幸か、平成の米騒動が終息に向かうと豊作が続く。コメの緊急輸入も価格を押し下げ、1997年に複数原料米は5キロ4489円となり、1983年の価格まで後退した。
ところが、さらにコメの価格は下がり続ける。2000年代にデフレ経済が日本を襲ったことが原因だ。2002年に5キロの複数原料米は2000円台となり、06年には1996円と遂に2000円を割った。
コメの価格も下落を続けたが、日本人の“稼ぐ額”も同じように下落した。先に「1989年から1991年まで5キロの複数原料米は4900円台だった」ことを触れたが、この頃の平均給与は463万6000円から465万3000円の間だった。
ところがデフレ経済が進行すると、平均給与も右肩下がりとなった。2014年には419万2000円となり、90年代と比較すると40万円近い収入が失われたことになる。
「さらに近年は実質賃金の下落が深刻化しています。2022年度以降は消費者物価の上昇が賃金の上昇を上回る状況が続いている
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割愛したがこの記事には農家の卸価格の推移も書かれていた。農家にしてみると普通に作れば自主流通米では60kg2万円がいいところ。2000年代には16000円まで下がっていったとある。2万円を切ったあたりで採算ラインを下回り始め小規模農家の廃業がすすむ。大規模米作が単価を下げて対応していたが16000円で限界だそうだ。農家にとっては一息ついたという感じ。
そう考えると、政治が悪いとなる。バブル以降デフレで失われた20年などと言われてきたのもバブル処理の失政。インフレに転換しようといろいろやって来たが今回の物価高は確かに円安のインフレとも言えるが、戦争による政情不安で世界的な物価高という方が正しい。つまり日本は失われた20年30年のデフレを引きずっているだけで肝心の労働者の個人所得は上がっていない。物価と株価だけ上がって金持ちが喜んでいるだけだ。
90年代終わりから2000年代に知り合い農家に頼んで玄米を購入したことがある。30kgの袋で1万円と言われたのを覚えている。10kg3000円だと精米後の減量を考えるとスーパーより少し安い程度、でもご飯は美味しいからまあいいか、と思っていたのを思い出す。