小倉智昭死去
のニュースを見て驚いた。フジテレビを中心に彼を偲ぶ映像が流された。
彼は最初はアナウンサーとして業界に入ったそうだが鳴かず飛ばずでフリーになったのだろうか、その頃に大橋巨泉に拾われてクイズ番組のナレーション、これが大当たり、大橋巨泉が「小倉は、、」と面白いナレーションに突っ込んだもので小倉の名前は認知された。そしてフジテレビで午前の番組のMCに抜擢、ここでも大橋巨泉のコネがあったとかなかったとか。それでも追悼映像でもあるように彼の真面目な取り組む姿勢が評価されて長続きした。最後の方は「老害」と言われたりもしたがあれだけクセが強いおじさんである。60も後半になればそう思われることは仕方がない。
私が着目しているのは彼の映画好き音楽好き、自宅にオーディオルームを作り私のようなマニアには羨ましい限りの機材で楽しんでいたそうだ。才能があって努力家で羨ましい趣味を持っている。それと引き換えに病魔が襲い77で死ぬこととなる。MCをやっている頃からがんを公表していた、つまり60代後半からは闘病生活。功績は評価されたがそれを噛みしめる時間は短かった。
77歳、生まれたのは戦後である。つまり団塊の世代。昭和の頃、明治生まれの祖父母は80代で死んだ。長寿と言われた祖父も88歳直前に死去。大戦までに生まれた世代は父母を見ても90まで生きている。今の平均寿命を伸ばした世代である。ところが戦後生まれの生活が安定して高度成長を青春とした世代は徐々に短命である。特に働き盛りに大活躍した人の短命が顕著である。
そう考えると、自分の老後は、、たいして活躍もできず地位も名誉もないのに長生きもできない、、なんとも暗い気持ちになる。