日産自動車は7日、2024年9月中間決算で連結純利益が前年同期比93.5%減の192億2300万円となったと発表した。また世界全体で9000人の人員削減を行う方針を示した。
というYahooニュース。
日産のファンも多いとは思うし私は株主でもある。
それでも、ああやっぱりと思った人も多かろう。クルマの品質はいいし「技術の日産」はまだ生きていると思う。けどやっぱり日産の姿勢と未来の展望はズレているんだよなあ。手を離したままで運転できるのは近い将来可能になったとしても速度はせいぜい40km/h程度だろう。運転する立場としては何も楽しくない。ということがわからないのである。電気で動くクルマを日本ではトップなんだけどトヨタは手を出していない。理由はこうなるからだ。技術の日産はそういう小手先の技術ではない。ところがそれがわかるトップがいないのが問題なんだ。
そもそもクルマは走ればいいというものではない。それならアルトと軽トラとハイエースでほとんど事足りる。そうではないのは趣味性が強いから。安いクルマでも革巻きステアやいいオーディオをつけたくなる。趣味性が強いから。当然走りの基本性能も求めている人が多いのだけど、日産は「そういう人はGTRがフェアレディを買え」というスタンス。ニスモグレードがあるがただニスモのパーツを付けただけ。ブランドイメージを大いに下げている。
80年代のハイソカーのセドグロ、90年代のシーマ、00年代のエルグランド、10年代のセレナ、共通するのは豪華装備。もちろん基本性能も良かったのだけど印象としては豪華。そういう虚像は一時的なブームにはなるが技術の積み重ねにならない。本当はGTRの技術を市販車にフィードバックしたという姿勢があれば変わっていたかもしれないが、トップはGTRとノートは別のクルマと思っている。乗り心地がいいクルマなんて国産車では当たり前ですでに競争するテーマでもない。