本当は2日の前日予行に行くつもりだった。
ところが台風崩れの低気圧の通過で関東地方は大雨。ノータムでも飛行予定が消えたなどと呟かれ、たとえ曇りで飛んだにしてもこの美しいスモークは見られない。今回はあきらめた。
と、外は土砂降りの午後の天気予報を見ると明日3日は晴れの予報に変わった。台風一過の晴れだから、5年前以前のブルーが見られる。行くしかないか、と準備を始めた。
飛行機撮影仲間の後輩らはいつものように開門から帰投まですべてを撮影する必勝体制だが私にはそんな体力も忍耐力もない。そこで午前のC1などの飛行もあきらめてブルー一択とした。よくいるミーハーたちと同じである。
もう一つは、当日も会場には入らない。本当は展示機や展示装備などを見たいのだが、入間基地祭は平均20万人集まる日本最大のイベントである。その混雑は野外フェスなどの大きいイベントに行った人ならわかるだろう。ドーム球場などは売店やトイレ、出入り口がうまいこと配置されている。ところが自衛隊の基地に20万人を処理するだけのトイレも交通機関も道路もない。その上基本は屋外で座席もない。そこに朝8時から4時ぐらいまで楽しむにはそれ相当の覚悟と体力が必要ということ。デカイカメラを持ったおじさんたちはそういう人種なのである。私のようなにわかファンにはついていけない。
さらに入間基地祭に行くためには基本西武池袋線稲荷山公園駅を使う。基地の外周に面した駅ですぐに入場できる。だからここが集中的に混むわけである。帰り道も推して知るべし。
そこで私は稲荷山公園駅を使わないルートを考えた。これまでに池袋線武蔵藤沢駅、新宿線入曽駅、新宿線狭山市駅で降りた。それぞれ一長一短があるのだが相対的に新宿線が空いている。あとで友人に聞くと所沢方面に行くのに新宿線のほうがだいぶ時間がかかるそうだ。池袋駅から所沢方面に行くほうが直線的で早いそうだ。だから多くの客は池袋方面から稲荷山公園駅を目指すことになる。
もう一つの問題は新宿線は多少空いているにしても武蔵野線乗り換えをするには池袋線に所沢で乗り換える必要がある。これが階段を使ってとなりのホームに行ってさらに稲荷山公園駅を利用する人と合流する必要がある。
これを回避するために考えたのが、新宿線を逆方向に乗って川越に行くという手段。本川越から東武線の川越市に乗り換えれば武蔵野線や都心へのルート、航空祭混雑を避けて座って行ける。川越から朝霞台駅まで全部通過の快速急行は快適、遠回りなのでそれほど時間は得をしないが混雑がないのはいい。またこのルートだと乗り換えの道中に狭山うどんや武蔵野そばや有名な焼き鳥店の横を歩くことになり、混んでいる稲荷山公園駅から池袋へというルートにはない楽しみもある。
話が長くなったので当日の撮影やフライトの話は次号へつづく。