お米買っちゃった

夏のはじめに安売り品を買いだめ、米騒動が起きてからは購入を控えていた。
9月2週目には予測通り売り切れは見なくなったが、売り場に行くと「去年の10kgの値段だよね」と嫁さんがいう。それでも千葉の新米5kg、税込みで2100円をしかたなく買う。もう少し麺類で食いつないで2000円を切ってからとも思ったが、そこまでケチケチしてもしょうがない。(笑)
物価高で2年ぐらい前までは地元のスーパーで88円市というセールをやっていたが今は99円より安いものはなくなった。
情報番組で米騒動の歴史について生産量や消費量のグラフを見せられる。日本での米の消費量は1970年代の半分以下になっているとか。原因はパン食の普及。私の世代は脱脂粉乳を知る最後の世代、さらに給食にご飯が出なかった最後の世代だ。給食のパンはまずかった。家でパンを食おうなんて思わない。唯一、チョコやクリームが入った菓子パンが子供が食べるパンだった。ところが80年代に入ると、市販の食パンのクオリティが飛躍的に上がる。朝はパンというのが一般的になった。同時に家庭ではまずかったミートソース。それが缶入りやレトルトになって普通にうまくなった。カップヌードルは100円だったが70年代中盤国鉄初乗り30円から40円50円とインフレの時代。にしても100円のカップヌードルは高かったが初乗り料金が100円を超えてくるとカップ麺は売れるようになった。
お米、米飯は戦後の食糧難からなのか、それ以前からの農家を守るという政府の方針なのか、特定政党の票集めのためなのか、古い体質のままの取引が行われ減反政策と米を作らない農家にお金を渡した。バブル経済に隠れていた米農家、米政策の問題は平成の米騒動で表面化、多少の改革や自由化が進んでスーパーで特売のお米が変えるようになった。が、JAと農水省が結託して利益の集中と票集めの体質は変わるわけもなく、今回は米騒動を装ったていのいい値上げだった。農家からも経費の高騰で今までの買い取り価格では赤字になるという意見が多かったのも事実。JAの買上げは2割ぐらい高くした。金の亡者のJAはそのまま2割増しで出荷すればよかったのだが、一時の米不足を利用して米騒動に発展させて見事5割増し以上で出荷することに成功。そして私等は去年の2倍近いお米を買うことになる。
驕れる者は久しからず、いずれ今回の米騒動の主犯、共犯者があぶり出されて会社が倒産したり失職したりするのだろうね。もう一つは毎度ここに書いていることだが、バカマスコミに踊らされて食べきれない古米を馬鹿みたいに高く買って台所に積んである人は、新米の味も知らずに今年を終えるのか。