オリンピックばかりでテレビを消していた。スマホの地震速報がなる。
どうせどこか遠いところで震度3程度と覗くと「震度6弱」という文字。あわててテレビをつけると宮崎で大きな地震があったと。
津波が起きるということは逆断層。その震源は、と南海トラフの文字が堂々と表示されている。南海トラフにしては少し陸地に近い気もするが、プレート境界域には近い。
3.11でも前日に津波注意報が出る程度の地震があった。近くの震源域で同じような地震が起きるとすれば、恐れていた南海トラフ地震となるわけだ。
南海トラフは3.11と同等の津波が起きるとされているが津波の怖さだけが強調されている。多分3.11のようにM9クラスの超巨大地震は理論的に起きないと考えているのか予想震度はそれほど大きくない。
昭和南海地震は、1946年(昭和21年)12月21日午前4時に潮岬南方沖78キロメートル、深さ24キロメートルを震源としたM8.0。
実際に専門家が恐れているのは連動地震。
この地震の2年前である1944年(昭和19年)12月7日には昭和東南海地震も起きていた。このとき今村明恒は「宝永地震や安政東海・南海地震は東海・南海の両道に跨って発生したものであるが、今回の地震は東海道方面の活動のみに止まっており、今後、南海道方面の活動にも注視するべきである」と指摘していたが、当時これに耳を傾ける者はいなかった。
これが教訓となって、M7程度の地震が引き金となって南海東南海地震が起きるのでは、という情報を珍しくマスコミに発表したのである。
もう一つ、共通の話がある。
1943年(昭和18年)の鳥取地震、1945年(昭和20年)の三河地震といったいずれも死者1,000人以上を出している大きな地震が相次いでおり、これらの地震は太平洋戦争終戦前後における「4大地震」とされる。wikiより
今年の正月に能登地震があった。過疎地域だったので死傷者は1000人にいかなかっただけ。大きな地震災害である。予想される南海東南海地震は人口集中の地域で起きることを考えると震度や津波が能登や3.11を下回ったとしても被害は甚大。テレビで言っている房総半島沖までというのはさらに東海地震まで連動した場合である。東海地震が駿河湾でなく東側の相模湾で起きれば9.1関東大震災の再来となる。
今テレビの字幕に出ている注意情報とはそういう意味だ。
私のいる関東の人間にとって宮崎地震は対岸の火事ではない。