ジェフ・ベック死す

ジェフ・ベックが死んだそうである。
ヤフーニュースでは死因についてあれこれ書いていたが78歳はまあ平均的寿命ではある。
昭和のロックファンにとっては3大ギタリストは必須である。なんだけど、私は3大ギタリストを語るには少し若い、そして少し浅い。そういう少し外れた私からみると、エリック・クラプトンはレジェンド、ジミー・ペイジはメジャー、ジェフ・ベックは挑戦者というイメージ。私の中学生ぐらいの時期にレッドツェッペリンが不動の人気、アコースティックギターの愛好者も天国の階段を完コピに精出していた。
70年代も後半になると、ブラックコンテンポラリーがメジャーに出てきて、スティビーワンダーやEWFが、ドナ・サマーやスリーディグリーズ、そしてQUEENなども16ビートをヒットさせていた。そんな中で古風なイギリスのハードロックの3大ギタリストのジェフ・ベックがファンキーなアルバムを出して世間はヒックリがえった。(ちょっとおおげさか)
3大ギタリストをようやく覚えた程度の私にとっては新しいロックだった。
50歳前後になって改めて名作の「ギター殺人者の凱旋」を購入した。
原題名はブロウ・バイ・ブロウなんだけど、この訳の分からない邦題を知っているのはその時代に生きた私だからか。そもそもヤフーニュースで「ベック氏」と書いてあったが、それでギタリストのジェフ・ベックとすぐに分かるのも60歳以上か。

もう一つ
この当時、FM放送は音楽番組のみ。そんな中でロックの番組で人気があったのが渋谷陽一。多分彼の番組だと思うが3大ギタリストの聴き比べ特集などやっていたっけ。さらに、学校に行くとロックに詳しい奴らが読んでいた雑誌、ミュージックライフ、その人気記事の種別人気投票をワクワクしながら見ていたっけ。ギタリストでジミーペイジが上位キープ、ブライアンメイやデヴィッド・ギルモアが上がってくると「やっぱりね」などとしったかぶって話ていたのを思い出す。
人によって感覚は違うのだろうがビートルズの後期1965年からマイケル・ジャクソンが全盛期になる1985年ウィー・アー・ザ・ワールド辺りまでの20年間がロック、ポップスの黄金期だとずっと思っている。
今の音楽のすべてがこの辺で生まれている。ちなみに日本では赤い鳥やはっぴいえんどからオフコース解散、松田聖子全盛期まで、やっぱりすごい時代だった。