小学生のPCの授業

姪っ子が学校で配られたノートPCを見せてくれた。
家のWIFIで使うそうである。
googlebook?? chromebook??とか名前がついている。(もう忘れた)
メーカーはdellになっていた。
動きは最新PCだけあって快適、画面のタッチにも対応している。
マウスパットはワンボタンで右クリックがない。
画面のタッチができるのでマウスは付いていない。
子供が使うには大きさもコンパクトで良さそうだ。
問題なのは運用である。
まず、このPCは貸与であり買取ではない。
卒業時に変換されて次の学年の子供に渡される。
姪っ子は丁寧に使っているのでまあまあだが、落ち着きのない雑な男の子が鼻水のついた手でガチャガチャいじったものも次の学年のかわいい女の子が使うというのに伯父さんとしては抵抗があるなあ。
早速机から落っことす猛者もいるそうで、小学生ならあるあるネタだな。
乱暴に充電端子に抜き差しするだろうし、対応年数は4年がいいところではないか。私の予測では4年で4割が修理買い替えとなる。
もし、不注意で壊したら誰の責任になるのか。

健康問題
友人の子供の話、小学生女子、3年だか4年だかでアイパッドをもたせた。睡眠時間が短くなり学校から様子がおかしいと連絡。しばらくして極端に視力が落ちて眼科へ。多少のデジタル機器の操作ができるようになった代償は大きい。
これは今後すべての小学生に当てはまることになる。
夏休み中はこのPCを使って国語、算数のドリル、さらにアプリを使ってクラスの人と意見を出し合ったりしりとりなどのレクをやるとか。
つまり1日の学校指定の利用時間が3時間、さらに個人的に動画サイトやポータルサイトやゲーム使用となると大人がある程度制御したとしても5時間、大人の目が届かないとなればゾッとするような時間を液晶画面を見続けることになる。
子供の体にも心にもいいわきゃないだろうに。
子供の心身を犠牲にしてまで推し進めたいこととはなんなのか。

運用問題
先日姪っ子と地域の公民館で小学生PC教室のボランティア活動。
googleマップgoogleアース(航空写真)を使って地図の勉強。
最初は自分の住んでいる地域、駅等を探す。
私は地図マニア、航空マニアに火がついて「羽田空港D滑走路の端に書かれている数字を答えよう」という難問。
答えは23、14でも正解である。(14は今は運用していない)
すると何人かの子供が手を上げて「動かない」という。
地図や航空写真は一種の大きな画像である。これを連続して動かすとデータ量が増えて複数接続されているルータが悲鳴を上げた。公民館でもこうなのだからもっと子供だたくさんいる教室では支障があるのではないか。
さらに
子供たちの画面を見ていると地図の角度がまちまち。
地図は本来ノースアップなのだが拡大縮小をマウス操作ではなく2本指で行う。そのとき手首を少しひねると地図が回転してしまうのだ。すでに上が北ではないのでこちらの指示通りに動かしても目的地からどんどん離れていく、小学生はノースアップがわかっていないから。さらにそういう子供のPCがフリーズする。地図をフリックでスイスイ動かす、回転させる、拡大縮小を繰り返す、これを画面上を指ですごい勢いで行うからPCが悲鳴を上げるのだ。多分格安PCのハズでこういうハードな操作は想定していないだろうし。

カクカクシカジカで子供たちの心身の健康を蝕み、故障だ交換だで税金を浪費して、その対応で教員の負担を大幅に増加させるこの生徒一人一台の事業に未来はあるのか。

もう一つ
教員免許更新制度が廃止だそうだ。運用10年である。
ネットコメントにも多く書かれていたが、誰のための制度だったのか。効果はあったのか。(なかったから廃止なんだけど)
これまでもゆとりとか大学○○試験とか教科書とか次々に失敗して何の釈明もなく次の制度に切り替えている。
頭髪が真っ白なおじさんたちの思いつきなど大抵はアウトなんだけど、年功序列制度縦割りの役所の構造ではこんなことが当分続くのだろうね。
子供たちや教員を食い物にするのをやめてくれないかな。