「M16」使用か “神戸山口”幹部射殺

暴力団の抗争で自動小銃
マニアとしては興味がある。
MP5イングラムなどを思い浮かべるがなんと。
テレビでは写真を、M16ではないか。
それもショートバレルや可変ストックの今風の改造。
フォルムがM4のようなスマートさがない、M16なのである。
落ちていた薬莢も9mm弾ではなく細長いものだったし。
M16にしても最新というシロモノではない。
すでに先進国ではM4にシフトしているし。
どちらかといえばクラシックなアサルトライフルである。
暴力団が抗争で使うにはちょいと大柄で扱いにくい。
同じような古さで考えればMP5あたりが入手もしやすいだろうに。
調達に関わる組員がマニアだったか。
それとも世界で最も出回っているM16ゆえ、中古品がお安く入手できたか。
本件とは違うがベトナム戦争時代、フルサイズのライフルに近い長さの
M16A1、M16A2は戦地では射程も長く効果はあったが
接近戦では取り回しが今ひとつ、さらに航空機の乗り降りで長さが多少の弊害になった。
そこでショートバレル、可変ストックの177シリーズが作られたと記憶している。
その設計思想はM4にもつながる名作だと思っている。
銃器が人殺しの道具である以上、戦争や抗争に使われるのは仕方がないが
ガンファンの一人としては心苦しいのである。