菊とギロチン、映画評もどき

これも今週観た映画。
去年公開、今年の春にDVD発売。
構想三十年!瀬々敬久が今こそ撮らねばと完成させた入魂作。
だけあって、なんと3時間を超える大作である。
なんだけど、日本映画だけあって低予算でテレビドラマとそれほどかわらない。
3時間以上だからテレビドラマで5本分、一気に観るのはやや辛い。
もちろん監督も役者も演技も悪くないのでダメだというわけでもない。
大正末期から昭和へ向かう暗い世界観。
それとミスマッチな女相撲、それと左翼と軍部という感じなのかな。
監督の思い入れが大きすぎて観客がそれをすべて受け止められない。
さらにベッドシーンにしても、逮捕して拷問するシーンにしても
ちょっと違うよなあ、と思わせる。リアリティがない。
どんなにひどい暴力を受けてもすくと立ち上がる、のはなんとも。
ところどころ早送りで見てしまった。ごめんなさい。
もっと真面目に見れば良さがわかるのかもしれない。
映画評と書くのは気が引ける。
ちなみにアマゾンでも映画サイトでも5段階で3程度の評価になっていた。