新幹線ダイヤグラム


父上がJR東海OBだという職場の同僚からいただきもの。
丸めた紙なんだが開いて驚いた。
本物のダイヤグラムである。
平成11年ダイヤ改正とある。
2-7-3ダイヤと言われていたのぞみ運用初期のころ。
のぞみの運用が軌道に乗り1時間に2本、700系がデビュー、0系がさよなら、
100系グランドひかりの編成が解体、という時期。
100系はこの頃からこだま運用専用になる。
この100系が220km/hで本線上を走っているため270ののぞみが増発できない。
100系がサヨナラと同時にのぞみが増発、東海道の中心になるのにあと3年というところ。
ダイヤを見るとのぞみは東京駅を50分台と00分の出発。
1時間2本ということだが連続して出発。
一定の距離を取りながら縦に並んで走行して各駅でこだまやひかりを2本まとめて追い越す。
当時ドキュメンタリーを見たことがある。
後ろを走る00分発ののぞみの運転は大変だったそう。
できるだけ前ののぞみにくっついて走りたいのだが少しでも近づきすぎると
ATCが反応して速度を落とす信号に。新幹線のATCは数十km/hのあらい刻みのため
指定速度まで落とさなければならないが、少し減速したところで距離が開けば
またATCが反応して270の信号になる。
これを大阪まで繰り返すそうで大変なストレスだそうだ。
来年には700系がサヨナラ運転だそうで、東海道N700Aだけになる。
(Sがその後運用に入るそうだが)
全車が新型のATCで速度のコントロールが精密になり最高速は全車が285km/h、
1時間に13本ののぞみを運行するそうだ。
リニア開業までの東海道新幹線の最終形態になるものと思われる。
1970年の全編成16両、1992年ののぞみ、そして2020年の最過密最高速ダイヤ。
私が驚いた大きな変更である。