香港と千葉の被害

香港の観光客が激減しているというニュース。
あれだけ空港でも大騒ぎしたのだから致し方ない。
原因ははっきりしている。
理由は何なのか。
私はニュースの通り、法律案のことだと思っていた。
ところが、廃案となってもデモは止まらないという。
デモの本当の理由は違うらしい。
話は長くなるが、
香港が英国領のころは中国は完全な共産主義
西側諸国との貿易は香港が玄関になっていた。
香港の繁栄は中国との貿易だった。
ところが、香港は中国領となっただけでなく
中国自体が世界との貿易に積極的になったことで
香港の存在意義が一気に薄れてしまった。
もともと小さな港町、農業も工業もない。
商業だけで繁栄していた。
それが今となっては観光業でほそぼそというのが実態。
香港市民は行き場のない感情を暴力に転化しているように見える。
もう一つ
関東地方に住む私にとって、千葉の台風被害は他人事ではない。
被災者には早い復興を願うのみである。
ようやく停電は一部を除いて復旧したと聞いて一安心。
ところが同時に家屋への被害が明らかになってきた。
住む家がなくなったショックは計り知れない。
それとは別に、テレビに映った被害を受けたお家をじっくり見た。
まず多く見られるのが築40年以上ということ。
古い建築基準であることはなんとなくわかった。
さらに屋根の部材も細くて華奢、木材をつなぐホールダウン金物が見られない、
ほぞ接ぎも単純なものに見えた。
海の近くは風が強いのでもう少し頑丈な家が多いかと思っていた。
千葉は昔から温暖で穏やかな気候なのだろうか。
映像には比較的新しい家も散見した。
大手メーカーの建築であれば問題だと思う。
が、見たところ中小工務店の建売のような外見だった。
水害はどうしようもないが、地震や風雨に関してはある程度の強度のある設計をするのが今風だろうに。
屋根を修理するのは建て替えるくらいお金がかかるに違いない。
もう少し早い時期に地震や風雨に対するリフォームすべきだったと思う。
屋根を修理、雨漏りで室内の修理のお金と膨大な不便と心労を考えれば
大震災や毎年起こる豪雨災害をきっかけに補強工事をしておくべきだった。
古い家で安全に住むというのは、案外お金がかかるものなのである。
新しい家を購入するときも、それなりに強度に保証があるものを選びたい。
もちろん、安い建売よりは高価だけど。
台風や地震のあとに途方に暮れるのは嫌だ。