ピエールと麻薬

芸能人の麻薬事件をネットニュースを見た人も多いだろう。
元ネタはおいといて、この容疑者はずいぶん前からやっていたらしい。
何度もここで書いていることだが
犯罪はもちろんいけないことであり、やってしまえば
当然大きなペナルティを受けることになる。
周囲にも大迷惑をかけてしまう。
しかしである。
芸能人、芸術家は我々凡人とはちがう。
突出した才能、特別な感覚、想像力が彼らの持ち味。
平凡な人が平凡な演技をしたり、平凡な音楽をやっても
誰も興味を持たない。
非凡だからこそ、見ていて惹かれるものがあるわけで。
残念ながら、少なからず薬物依存も非凡の定義に含まれている。
薬物を肯定はしないが、容疑者の音楽や演技を肯定的に見ていた人は多い。
罪を犯したから、彼の才能を全否定するというのもいかがなものか。
仕方がないのはわかっているが。
彼は罪を償って、更生して社会復帰するかもしれない。
薬物抜きでも彼の才能は継続するのか。
それとも平凡な人間になってしまうのか。
私の興味はそっちの方だな。
もう一つ
いよいよ3月も中旬になり、花粉で目や鼻が調子悪い。
さらに年度末ということで、適度に忙しい。
4月からはまた新しい職場になりそうだ。
全然知らない人たちと過ごすのは慣れているとはいえ、苦痛である。
おかげで職場関係での花見などの年度末年度初めの行事に参加したことがない。
そこで、ともだちを作らないというわけのわからない処世術を学んだ。
初対面のストレスを軽減して、別れる時の寂しさを無くす。
もちろん職場では多くの人と楽しい会話に進んで参加しているけどね。
なんたって相手から話しかけられることはかなり少ないし。
社会生活で最低限の人間関係はなんとか保っている。
そうでなければこんな不安定な仕事を何十年も続けられない。
もう一つ
私も不安定ながらある程度能力を認められていろいろな職場で仕事をしてきた。
いつも周りに沢山の同僚がいて助け合って仕事をしている。
でも、書いたように内心は一人ぼっちなんだな。
瀧容疑者が麻薬に手を出す気持ちがほんの少しだけわかる気がした。
残念なことに、私には手を出すだけのお金が無い。
さらに、飛行機やクルマや音楽やブログなどの趣味が私を支えてくれている。
さらに、年老いた父母や妻や恩師や先輩が支えてくれている。
それなりの給料はもらっていても仕事や人間関係に疲れはてている社会人は
かなり多いのではないだろうか。
麻薬に手を出すことなくなんらかの手段でなんとか支えられているのではないか。