フィクションです

タイ洞窟 困難乗り越え全員生還というニュースをもとに
アナザーストーリーを考えてみた。
ここから先はフィクションです。
少年たちが洞窟に閉じ込められた。
まだ生きている。
という衝撃的なニュース。
行く手には水没した部分があって、徒歩で戻るのは不可能。
ここまでは成り行きだったが、ここで政府が考えた。
「世界中に発信されたニュース。ここは一つ話を膨らませよう。」
と、雨が降り続き排水が間に合わない。
このまままでは、水没して命が奪われる。
ここで一気に緊迫感が増した。
ニュースは世界中に配信され、プレスセンターまでできた。
ダイバーが孤立現場まで行ったり、食べ物の差し入れ。
それほど大変な行程でもないのだけど、今更簡単とも言えなくなった。
もう一つは、いろいろな国や団体から支援が。
潜水用具やベテランの潜水夫まで。
このままでは、たいしたことないことがバレてしまう。
これまで政府は何をやっていたのか、と批判されそうだ。
というわけで、あれほど困難だと言われていた潜水を伴う救助。
4人ずつ3回で完了した。
良かった良かった。のハッピーエンド。
マスコミを洞窟に近づかせなかったので、批判的な報道もない。
さらに、政府の思惑通りこの洞窟を観光開発することがとっとと決まった。
ボランティア潜水夫が死亡したのが想定外。
ほんの数メートルの水中で死亡するとは。
それもこのプロジェクトが危険である、というアピールになったが。

あくまでもフィクションです。