科学的なポイント
活断層と地震の周期
プレート境界型の地震の周期はだいたい100年。
地質的に100年とは人間の感覚では数分感覚か。
それに対して専門家の解説では活断層は1000年から3000年という。
今回の震源に近い高槻断層は数百年前に動いた記録があることから
30年以内の大地震の確率は0.1%というデータであった。
早い話が今の科学では予知はおろか検証もできない状況だ。
30年以内に何%なんて予測は当たらない占い師と変わりはない。
帰宅困難者のポイント
3.11のときあれだけ大問題になって、NHKスペシャルでも
定期的に検証されていたけど、なんの進歩もなかった。
デジャヴである。
そもそも郊外にマイホームを買うときに帰宅困難者のことなど意識しない。
通勤電車も10分も遅れれば駅は大混乱だ。
何百年に一度の災害より明日の心配が優先ということだ。
災害対策の難しさはここにある。
特に東京都大阪は大都市の最たるもの。
電車で1時間ぐらい走っても窓からは見えるのは住宅地。
ものすごい交通網で都市は支えられているが、災害などで
2系統が止まってしまうだけで帰宅困難者ということになる。
つまり対策不可能ということだ。
そんな状況で都心でオリンピックをやろうという。
今の段階でいっぱいいっぱいなのに、全国からの観戦客と海外からの客を集めて
どうするつもりなのだろうか。
原動力は一部の人の金儲けなんだろうけど、万一何らかの災害が重なれば
記者会見で頭を下げるだけではすまないだろう。
京都の旅行者満足度が下落したのと同じことが起きることは間違いない。
出勤困難のポイント
ネットでは地震直後に会社から出勤しろというメールが来たと話題になっていた。
最たるものは役所で災害発生のときは管理職を中心に職場に集合とある。
ご丁寧に自宅からの距離や徒歩での所要時間まで一覧表で配られる。
会社に命を捧げる日本ならではの風習だね。
個人の判断などクソくらえということだ。
汗だくで苦労して来ました、となれば「エライ!」と評価されるのか。
私はこれ幸いと、欠勤。給料が上がるわけがない。
昨日の地震発生時は朝8時。すでに家を出て電車に乗っていた人が大半だ。
すでに家にも帰れないという人が続出。
さらなる混乱を招いたとされている。