AH64Dだそうである。
通称アパッチ、今のところ最強と言われる攻撃ヘリ。
多分、攻撃ヘリが墜落とはけしからん、という論調で話が進んでいくだろう。
ポイントは住宅地、住宅に墜落したという点だ。
これまでのヘリの大小の事故で大変珍しいこと。
パイロットは上空で機体が不安定になったときには
最初に考えるのが人家を避けるということだ。
特にヘリコプターは速度が遅いので、その見極めが早めにできる。
普天間の近くの大学に墜落した米軍ヘリの事故があったがこれは珍しい。
エンジン故障などによって動力を失ったヘリコプターでもすぐには墜落しないように、
オートローテーション(自動回転)と呼ばれる飛行方法によって緩やかに
降下できるよう工夫されている。
完全に動力が失われた場合、おだやかに降下はできるが着陸位置のコントロールは難しいという。
しかしながら、今回の事故の付近は郊外で田んぼも多い。
わざわざ住宅に墜落させるとは考えにくい。
つまり、上空で破壊的な損傷があってそのまま墜落した、という予想ができる。
それにしても、64は私の好きな機体である。
予算カットの影響で大幅に配備がカットされた。
墜落による配備の影響はないだろうが、残念な事故にはかわりない。
この70年、日本に対して侵攻、侵略の攻撃はないのだけど
もし北朝鮮の部隊が日本に入ってきたとすれば、一番頼りになるはずの機体である。