年末はユーミン


毎年のようにここで書いていることなんだが
私の世代はこの時期になるとユーミンを聞くのである。
70年代の後半から90年代にかけてユーミンは年末にニューアルバムを発表していた。
私たちは無条件でそれを受け入れていた。
実際、今でも名曲と思える、受け入れて良かった。
さて、今夜は「シンデレラエクスプレス」を。
新幹線のニュースが毎日のように。
今回はバッドニュースだが、新幹線は日本人の心の一部である。
60年代の人は戦後日本の復興の象徴として。
70年代は万博と西への延伸、
そして80年代は、シンデレラエクスプレスに象徴されるように情緒的なのである。
折しも100系がデビュー、二階建て車両など新幹線で旅を楽しむ時代に。
ユーミン1985年リリース「シンデレラ・エクスプレス」をモチーフとし、
東京発新大阪行き最終列車「ひかり289号」(当時)の出発時刻である21時ちょうどを、
童話のシンデレラで主人公が舞踏会に行くための魔法の解ける午前0時に見立て
(新幹線の営業運行も0時で終了するようダイヤが組まれている)、
離れ離れに暮らす恋人たちが週末に出会い、再び別れていく
日曜日の夜の新幹線ホームで繰り広げる恋のドラマを描いたものであった。
80年代は円高不況からバブルへと常に上昇した時代。
ユーミンはその時代の中心にいたと言っていい。
80年リリースのサーフアンドスノーから87年の映画私をスキーに連れてって
90年の天国のドアで前人未到の200万枚セールスを記録した。