老人とゴミ

北野武著の「新しい道徳」を読んだ。
冒頭に出てくる道徳の教科書には老人とゴミがやたら出てくる
の一節には笑ってしまった。
ということは、子供にこれを教えなければならない大人の事情がある。
と、たけしは道徳教育を通して大人の社会の歪みをついている。
教員に限らず、一般公務員は不祥事とクレーマー対策に躍起になっていて
市民のためとか、子どもたちのためなんていう意識はかなり薄い。
なかなかおもしろい本だ。
もう一つ
今週、平日の午後に半休を取って通院検査と運転免許更新に行った。
検査がおもったより早く終わって免許センターへ。
午後の受付開始より30分ほど遅く行ったので
受付はすでに空いていたが、視力検査は並んでいた。
私が並んだ列の進みが極端に悪い。
前を見ると白髪のおっさん(じいさん)たちが何人も。
それぞれが視力検査に時間がかかっている。
私の番になった時、コンタクトしてません、と答えて
覗いて「右、上、下」と答えて、10秒で終わった。
ということは、このじいさんたちは何に時間がかかっていたのか。
あの程度の検査に時間がかかるじいさんに免許をくれてやるのか。
と、猛烈に不安になった。
ハンドルを握れば他人の命も預かる立場になるのにね。
私から見れば最近話題の逆上して追いかけて煽り運転するチンピラと
事故を起こす危険は大差ないようにも思えてならない。
道徳の時間におじいさんやおばあさんの運転するクルマには気をつけましょう。
と子どもたちに教えるのだろうか。
最近
バイクで国道を走っていてよく見る、蛇行運転して車線をはみ出して
隣のクルマやバイクにぶつかりそうになるのは、たいてい白髪か
禿げ上がったじいさんのクルマだ。
2車線の国道をまっすぐ走れないのだから、もう限界だろう。