12月に入った。

いよいよ仕事も佳境である。
年末の御用納めに向かって突き進むわけで。
先月の出張、実母と義母の手術騒ぎなど公私共にキツイ1ヶ月である。
頭にあるのは、仕事に穴を開けて周囲に迷惑をかけない、の一つ。
手抜き、やる気がないと批判されようがそれでいい。
穴を開ける方が重罪なんだな。
みんな自分の仕事やノルマに精一杯、同僚の尻拭いをやる余裕など無いわけで。
さて、今日のニュースで羽生名人の快挙。
将棋に全く興味が無いので、何がすごいのかわからないけど
彼が天才であることはうすうすわかっている。
今日のインタビューで「40代後半になったら引き算である。」と言っていた。
全く同感。
今の私と同じである。
公私共に欲張らず、ナントカ今の状況を維持したい。
天才羽生名人と同じだと考えるのはおこがましいが、同感なのは変わりない。
もう1つ
私の大学の恩師からこちらから送ったお歳暮の礼の電話があった。
80代も後半に入っているハズ。
なのに相変わらず、酸性雨や化学物質による土壌汚染の研究を続け
学会への発表や論文を書いている。
18歳で出会ってから今日までずっと尊敬している恩師である。
私が仕事に行き詰まったり、疲れている時にずっと励ましてくれた。
今日も同じである。
脳や精神に病を持つ(と思われる)私がこうして仕事を続けてこられたのも
この恩師のおかげであることは間違いない。
人生で良い恩師、先生に出会えることが何よりのことなんだけど。
今の御時世、学校や教員を批判することを良しとする風潮には辟易としている。
ちなみに、私にはこの上なく優しい恩師なんだけど
現役時代は落第留年を大量に出して有名な猛烈に厳しい教授だった。
私も学生時代、何度となく厳しく指導された記憶がある。
後に私は母校の大学で実習助手の仕事をしていたのだけど
教授会や経営会議で「留年生をたくさん出すのは経営的によろしくない」と
恩師が批判されたということを耳にした。
留年させる人数は減らしたそうだが、退職するまで学生に厳しく指導したことは
大学では伝説となっている。
厳しさは優しさなのである。などと今の若い人たちに諭してもわかってもらえないだろう。