女児、大声で叱られPTSD

女児、大声で叱られPTSDというニュース。
なかなか興味深いニュースである。
ポイントを整理してみた。
その1、女児の行動
商品だか景品だかに手を付けたというのが発端である。
他人の物に手を付ければ怒られるのは仕方がないことだ。
その2、80代
大声で叱ったのが、80代の老人だと言う。
私が幼い頃、近所にはうるさいじいさんがいたものだ。
こらー、という声が聴こえると自然に逃げてしまう。
磯野カツオの気分になる。
そんなじいさんがいるのだなあ。
まあ、最近は『すぐ切れる年寄り』というネタもある。
その3、親の立ち位置
ここからが興味深い。
記事を読む限りでは、注意したじいさんと親が言い合いをしている。
昭和の親なら「子供が、すみません」となるところなんだが
平成になると「なんで家の子供を叱るのか」となるらしい。
その4、女児PTSD
精神的に強い衝撃を受けるとなる病気だと言う。
悪いことをして怒られることが、強い精神的な衝撃というのも何だなあ。
私が思うには、PTSDの本当の原因はこの親なんだろうな。
その5、訴えてやる
うちの子がこんなになったのはあのじいさんのせいだ、という話なんだけど。
小さな子供が被害を被るのは9割は親のせいなんだ。
基本的に子供に責任などない。
責任を負うのは親しかいない。
ところが、平成の一部の親たちは子供が何かあれば
自分には何の落ち度もなくて全て誰かのせいにしたがるのである。
今回の事案は極端な例だが、叱られると叱った相手を悪いと言う。
その6、勝訴
判決では親側が勝訴した。
実に興味深い。
最近のニュースでは学校の先生が怒って何かを言った、というだけで事件になる。
体罰なんてとんでもない。
馬鹿野郎、などと言っただけでもけしからんとなるらしい。
今回は一般の人が「そんなことをしてはダメだ」と怒っただけで訴えられている。
そういう世の中になったということだ。
これからは親からも先生からも近所のオヤジからも怒られたことのない子供が
大人になっていくのだろうね。
穏やかな大人になると思いきや、すぐに切れる大人になるそうである。
その7、判決
よくよく見ると判決は原告の訴えを随分退けている。
親にも責任があるとのこと、約190万円の損害賠償に対して判決は20万円。
結論だけ見れば因果関係を認めたのだが、金額だけで見れば原告の敗訴に近い。
子供は被害者なのである。