ラスベガス乱射事件

今日もこの悲惨な事件の続報が。
私が気になったのは犯人が何を使ったかである。
事件の映像を見ると、音は連射、フルオートである。
ここでいくつかポイントがある。
(ガンマニア以外の読者はここでさようなら)
アメリカではフルオートガンは販売が禁止されている。
つまり正規のルートでフルオートは購入できない。
しかしながら抜け道がある。
フルオート風に改造するキットが売っている。
バンプアファイア(Bump Fire)」あるいは「スライドファイア(Slide Fire)」
バンプストック」と呼ばれるもの。
ユーチューブで検索すれば見ることができる。
本来は手持ちでも可能だが、ある程度の精度と連射をさせたいのなら
銃を固定したほうがいいようで。
それで犯人は三脚(とテレビで言っていたが正確には銃座かな)を使った。
次に
昨日のニュースで使った銃が判明と。
ホテルの窓からコンサート会場まで400m以上。
お手軽なフルオートとしてはMP5などのサブマシンガンが映画でもよく出てくるが。
射程距離がこれでは足りない。
もしサブマシンガンを使うのなら、会場の中で撃つべき。
ということはある程度の射程がありフルオートとなれば
イスラム系のテロリストが好むAK47かM16/M4系になるだろう。
これらは1960年代にライフルとしてもマシンガンとしても使えるという
当時新世代の銃として開発、アサルトライフルという。
ゴルゴ13も使っていた。
アメリカがベトナムで正式銃として採用したときはM16といったが
コルトの開発段階での名前はAR15。
ニュースではAK47とAR15と言っていた。
AKは世界中で使われているが、それほど大きく形状や性能が変化はしていない。
派生としてAKMがある程度。
裏を返せば当時としてはとんでもない完成度だったということだな。
それに対してAR15はM16としてA1からA4まで進化。
XM177などのショートバレルのバージョンができて
80年代になるとM4として進化を続けることになる。
機関部はM16と変わらないように見える。
調べてみるとかなりの部品が互換性があるという。
つまり、AR15という表記はかなり無責任ということだな。
ニュースの写真を見る限りM4A1あたりかな。
この犯人は最近になって犯行を計画したそうであるから
手軽に入手できるのならAK47かM4ということだろう。
ニュースでは現地でAK47が8万円だそうだ。
ちなみに最近私が購入したM4のエアガンが3万円だった。
微妙な気持ちになる。