プールに4万人

ナガシマスパーランド」のジャンボ海水プールには涼を求めて約4万人が訪れた。
なんだかすごいニュースである。
関東地方は涼しくてプールや海は閑散としている、という意味ではない。
関東に住んでいると大きいという代名詞が東京ドームとか
ディズニーランドということになる。
郊外に出ればせいぜいマザー牧場とか。
このニュースがすごいのは1施設のプールに4万人ということだ。
写真を見ると見事に「芋洗い状態」
昭和の時代に、まだ娯楽施設が遊園地しかなかった時代に
そのプールに人が押し寄せて「芋洗いのようだ」という表現を見た。
まさか平成がもうすぐ終わるという時代に「芋洗い状態」はすごい。
プール内での自分の専有するスペースは自宅の風呂の浴槽と変わりないか
前後左右からぶつかるだけもっと狭いかもしれない。
それなのに、驚くことに、写真に写っている人たちはみんな笑顔なんだな。
心から楽しんでいるのである。
お祭りにしてもイベントにしても観光地や遊園地にしても
人が多ければ多いほど、混んでいるほど楽しいのである。
田舎に住んでいる人は一度渋谷のスクランブルに行ってみたいという。
人がたくさんいるだけでボルテージが上がるのだ。
人間は群れるという本能があることを改めて知る。
もう一つ
土曜日の関東地方の雷雨。
川崎や横浜で花火大会。
川崎は1時間前、横浜は始まってから中止が決まったという。
すごいのは、あの雷雨の中、中止が決まるまで河川敷で多くの人が待っていた。
結果として落雷による人的被害が出たという。
主催者も馬鹿だが雷に打たれるまで河川敷にいるというのも馬鹿だなあ。
身の危険を感じないのだろう。
ところがである。
実はこういう群れたがる人々のほうが社会では主流派。
群れの中で頭角を現し、出世するのだ。
しかしながら、そういう人の何割かは上記のように危機感のない人がいる。
古くは先週NHKでやっていたような「きっとうまくいく」という信念で
なんの見通しを持たずに作戦をたてた軍部。
最近では、10年ごとに教育改革とかでそれまでのやり方をひっくり返す文科省など。
後先のことを考えず危機感のない上司の下で働くことほど危険なことはない。
私のように群れからはぐれた人は永遠に上にいくことはない。