NHKとボブ・ジェームス

福島の復興とかでコンサートの様子をNHKでやってた。
最初に紹介されたのがボブ・ジェームスである。
70年代のジャズを牽引した大御所。
モダンジャズから飛び出していろいろな音楽を融合させた
クロスオーバーというジャンルを築いた人でもある。
まだ坊主頭の子供の私は夢中になって聴いていた。
去年には彼の初期のアルバムのリマスター盤を大人買いして
毎日のように聞いている大ファンなんだけど。
小田和正の伴奏をしていた。
コンサートのライブ中継というよりは「頑張りました」という
アピールをドキュメント風にダラダラ流すだけで。
じっくり音楽を聞きたいという欲望を満たしてくれない。
音楽が持つ力を…などと言っているが
音楽だけじゃ伝わらないから裏方の話を持ち出すのだろうね。
音楽でもお笑いでもスポーツでもバラエティでもアイドルでも
被災者とか復興とかの接頭語がつくとみんな正当化される。
話が戻るが、会場に集った東北の皆さんで
ボブ・ジェームスを知っている、曲を知っているという人はどのくらいいるのか。
ボブ・ジェームス自身のボランティア心かららしいが、彼の演奏を生で聞けるなんて
なんて素晴らしいと思うのだけど、会場の皆さんはわかってないだろうなあ。